耳コピまたは音楽のプレイアロング練習ソフトのまとめ (1) YouTube


アイリッシュフィドルの Martin Hayes マーティン・ヘイズが昨年の春から、YouTubeですばらしいレッスンビデオを公開しているの、ご覧になっているでしょうか。だいたい2週間に1本ずつ、継続的に新曲がアップされてます。感染症流行で音楽業界が苦境に陥っている中、大御所がこういうことを続けてくれているのは、後進の指導や音楽文化の振興という点からみて、本当にありがたい話です。

ですが、動画投稿開始から一年経つと次第に曲が難しく、またレッスンのスピードも最初より速くなっているように思います(最初の方のビデオは、マーティンがすごく優しい感じだったんだがな。閑話休題)。そこで役に立つのが(!)YouTubeの再生スピード変更機能。歯車のアイコン(設定)>> 再生速度から簡単に変更できます。

ぼくは0.75でやっていますが、レッスンビデオじゃなくてライブ演奏とかの耳コピなら0.5とか0.25にすることも多いです。アイリッシュの演奏はものすごく速いし、簡単そうなメロディでも意外と覚えられないんだよな…

ついでですが、YouTubeは「字幕」も活用できますよね。マーティン・ヘイズが冒頭に曲の説明をしていたりするので、理解できたらそれに越したことはない。なんで使えるビデオと使えないビデオがあるのかは知らないが、このリアルタイム音声文字変換の機能はすごいと思う。ただしアイルランド人の英語はなかなか訛りがきついので、ぼくでも「だいぶ違うんじゃないか?」と思う字幕が表示されることもある。

次回はMP3などの音声ファイルで練習する方法の話です。

Martyn Hayes & Dennis Cahill “The Lonesome Touch”
マーティン・ヘイズはこれがまずおすすめかな。1曲目のPaddy Fahy’s Reelは、YouTubeレッスン(第16回)にも取り上げられています。感激。