2001.06.20 吉祥寺 MANDA-LA2

ラビとMANDA-LA2、似合いの組み合わせだと思うが、曼荼羅の方ではみたことが あったものの私がここでラビをみるのは初めて。もしかすると「2」ができたの は、ラビがライブハウスでやらなくなって以降のことか、なとど考えながらいつ ものように開演近くに入るとイス席はほぼ一杯。なんとか空いているイスを見つ けて座ったが、最終的に立見もかなりいて、120人くらいの入りだったか。

月初めの代々木のライブを見ていなかったので、この日の選曲はバンドでやる 時とは違って、意想外の曲が続々と登場しかなりワクワクさせられた。

聞くところによると代々木でのライブは、緊張感の漂うステージだったという ことだが、この日は場所柄のせいかかなりリラックスした雰囲気で、一曲目の桃 井かおりへ提供した曲だという「プリプリプララ」、「かえりたくって」と軽め の曲で始めて徐々にテンションが上がっていった。3曲めの「バッタのように」 (この曲はあらためて歌詞がすばらしいと思った)あたりから、ギターのストロ ークもハードになり、歌にも力がこもっていった。

個人的に目から鱗だったのは、次の「どこのだれですか」。80年代の初めのラ イブでバンドスタイルで何度も聴いた曲ではあったが、弾き語りで歌われるとラ ビと曲の距離がかなり近づいたというか、いや元来そういう歌であったのだとい うか、新たな発見だった。(あとの方で歌われた「羽根がない」でも同様の感想 をもった。) スペシャルだったのは「コーヒータイム」。最近は陽水とかカバ ーが流行っているみたいなのでわたしも、といって始めた同曲。中山ラビの曲を 違う解釈でやるというコンセプトのようで、リズム、サビのメロディー、コード などを変えてまるで違う曲のようだった。

その他この日はMCも比較的多めで、「その気になってるわ」の5番はレコーディ ングされたが、ディレクターの意見でがカットされた話(かつてよく比較された ラビとユーミンの違いをひと言でいうと貧乏人と金持ちという人がいたが、5番 がカットされていなかったら、まさにそのままだった、とのこと)や、「時よお やすみ」も結婚を控えている女性がテーマのドラマ主題歌にしては歌詞が暗すぎ るというので、最後に妥協して「あこがれよ、こんにちは」と歌詞を変更した 話、印税の話等興味深い話が聞けた。

振り返ってみれば、純粋なソロのフルライブというのは、私にとって初めてだ った。バンドもいいが(というかラビには明らかにバンド指向というものがある ような気がするが)、このようなライブも並行してやって欲しい。 次のライブは秋頃、ラビ組で、とのこと。

(セットリスト)
1.プリプリプララ 2.かえりたくって 3.バッタのように4.どこのだれですか 5. どうしますか 6.夢うる人 7.こえられない 8.眠れない夜 9.むしあつい日の午後 10.その気になってるわ 11.時よおやすみ 12.時にはランボーに 13.羽根がない 14. あてのない一日 15.コーヒータイム 16.昔の知恵は今滅びてく 17.人は少し ずつ変わる EN1.いいくらし EN2.ひらひら


松沢明彦. 2001.07.13 投稿

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