2001.11.25 MANDA-LA2

私にとって今年最後のラビのライブ。振り返ると5月のスターパインズカフェ、 11月のはらっぱ祭りを欠席したため、今年は弾き語りライブしか見ていないこと になる。これは、これまでバンドでの演奏が多かったラビが一人でワンステージ 演ることに開眼したからとも言えるが、このスタイルが完成度を高めていること は、春に比べてギター一本でありながら、起伏のとんだ流れのあるステージを見 せてくれたこの日のライブが証明していた。

たとえばアレンジひとつとっても、オープニングの「コーヒータイム」にみられ るようにかなり練られたに違いないという印象を受けたし、「わかれ」「よぶ」 等『なかのあなた』からの曲はとても新鮮だった。しかし何といってもすごかっ たのはやはりアレンジが変わっていた(というか弾き語りスタイルでは初めてで はないかと思われる)「MUZAN」、それにつづく「時にはランボーに」から「あ てのない一日」までの流れは、ある種鬼気迫るものがあり、その圧倒的素晴らし さは陳腐な言い方ではあるが、歌の神様が降りてきたかのように思えたほどであ った。アンコールも普段は悪く言えばおまけみたいな感じになるのだか、この日 は「念仏ぐらし」から「ひらひら」へと最後まで本編の緊張感が緩むことはなか った。

そう感じた理由は省略するが、なにやらラビの中で今後の方向が定まったのでは ないだろうか。この弾き語りステージで得たものが、来年1月のラビ組でどのよ うに生かされるのか非常に楽しみである。

[演奏曲目] 1. コーヒータイム 2. 何年ぶりかで 3. 13円50銭 4. その気になってるわ  5. 二十才になっても 6. 目かくし 7. わかれ 8. 曲目不明 9. よぶ  10. 曲目不明 11. MUZAN 12. 時にはランボーに 13. あてのない一日  14. 昔の知恵は今滅びてく 15. 人は少しずつ変わる 16. 川にそって //  EN1. 念仏ぐらし EN2. ひらひら


松沢明彦. 2001.07.13 投稿

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