前半最後の「真赤な太陽」で場の緊張は序々に緩和され、お馴染みのステージ衣 装に着替えて来たラビは、ストレートなロックンロールを立て続けに演奏した。 ラビ組はパーカッションの山口ともを始め、高等技術を駆使するミュージシャン が多いためか、素直に8ビートのロックという風にはいかないが、この日は高橋 誠一の生ピアノの音がバンドの核の音となり、ロックバンドとして色を強めてい たように思った。そしてこの後半の演奏は、私がもっとも良く見ていた80年代前 半のラビ、12インチレコードを出した頃の演奏(そういえば「ガンマンのブルー ス」「そんな時最高」は同レコードに収録されていた)を彷彿させるものだっ た。
今回珍しく2曲も他人の曲を演奏したが、なかなか新鮮でよかった。とりわけ美 空ひばりは完全にラビの歌になっていた。(だれかラビが歌う昭和歌謡アルバ ム、企画しないかな。) もうひとつ書いておくべきことは、エレキギター。いつもの生ギター以外に、テ レキャスターを弾いていた。少し前まで練習中、なんていっていたがなかなか堂 に入って格好良かった。
演奏曲目
1.風よ 2.色さめて 3.立つ 4.橋が燃える 5.コーヒータイム 6.海の予感
7.MUZAN 8.真赤な太陽 9.ガンマンのブルース 10.エントツと煙 11.困った女
12.あてのない一日 13.裸の街 14.夢のドライブ 15.そんな時、最高 16.グッバ
イ上海 // EN1.川にそって EN2いいくらし