ジャケットにははっきり顔の分からない前作とは一転して油絵でラビの顔面(頭部ではない)が描かれている。裏もまったく同じ絵だ。これはかなりこわい。 ジャケットのイメージは A-3 に直接つながる。
そしてチンドン菊乃屋が参加した A-6 は、ソウル・フラワー・ユニオンに先だって七十年代にチンドンロックがあったのかーと衝撃をうけたのだが、これとかソウル的なラップ B-3 とか、おどろおどろしい雰囲気の内容を持っている。
ただ、そのせいで A-5 のような愛らしい感じの作品が影が薄い気もする。いずれにせよジャケット、内容とも衝撃的な、ラビの代表作だろう。
中山 貴弘