この人も、かなりの名曲があり、低いインパクトのある歌唱があり、言葉の作り方もうまいにもかかわらず、なぜか、古きフォークファンでも、「中山ラビ?知らんなあ」と言う。確かにヒット曲はない。代表曲が「ひらひら」とよく本にあるけど、そりゃ失礼だ。なんぼでもいい唄はあったはずだ。
80年頃、加藤和彦のプロデュースで、復活アルバムを出していたが、話題にもならず、消えていった。今、CD化されているんだろうか?私も所蔵LPが行方不明のため、タイトルが思い出せない唄が多くあり、もっと、語りたいのであるが苦戦しているのが本音だ。フォークの台頭の歴史の中で、多くのこういうシンガーが、人知れず現れ、消えていったと思う。たいていは、ケメだのなんだのと一時ブーム的な人が多かったと思うが、ラビのような実力派もいっしょくたにされて消えてゆくことが残念でならない。今まで、無数のフォークファンと語ってきたが、今だに、ラビを理解していた人に出会ったことがない。
ラビについて、語れる方を募集しています。私もこの人について、何も知りません。ぜひ、よろしくお願いします。「最新型エアコンから、流される、あの文明のため息」で終わる「夢のドライブ」がベルウッドスペシャルみたいなアルバムにこっそりと入っていた。うれしかった。
松井洋一 IZS00422@nifty.ne.jp [永遠の少年のホームページ]
上記文章は1999.02.12 に投稿していただきました。戻る