2000.05.25 Live Demagogue Osaka

雑誌「Demagogue」のイベントで、昨年末には東京で行われた(お そらく創刊イベント)そうだ。出演は順に、PANTAがプロデュース している新人の龍之介、くるりと同期のポップなママスタジヲ、青 山陽一、グルーヴァーズ、中川&河村のアコギデュオ、グルーヴァー ズが伴奏にまわってPANTA&鈴木慶一。

中川がアコースティックのソロ活動を考えているという話が魂花時 報に載っていたが、早速こういう形で具体的になった。8月までヒ デ坊はアイルランドへ行っている(奥野はどうしているのか)ので ユニオンはお休みということだ。 二人が登場し「ソウルフラワー1/2です」と自己紹介すると、客席 から「たかしひろし!」と声がかかる。アコギ2本で緊張している せいか、曲の前後にMCが多く、それも二人でしゃべるから全くかけ あい漫才状態だった(結構おもろかった)。河村はコーラスとリー ドギターの担当で、複雑なベース音を使ったおもしろいギターをき かせた。初公開の自作「約束」ではボーカルをとる。ワルツでファ ルセットを使ったロマンチックな曲。

曲目は前回のツアーでも演奏された「トンネル抜けて」「ピープル・ ゲット・レディ」、「平和に生きる権利」、しゃりすけの「夜に感 謝を」、河村の「約束」、中川が三線に持ちかえて「潮の道」「満 月の夕」。客が少なくテーブルが出ていたこと(ママスタジヲの小 泉が「ディナーショー状態」と言っていた)、なれない形態で多少 緊張しているらしいことなどを割り引いても、演奏は少し物足りな いと感じた。バンドでやる曲を弾き語りする場合には常につきまと う評価かもしれない。 それでも最後の「満月」は会場全体を包むような感動があった。後 で出演したパンタもほめていた。

イベントの最後はトリのパンタ&鈴木慶一に河村を除く全員が加わっ て、パンタの「悪たれ小僧」。パンタ、鈴木、中川、龍之介が順に ボーカルをとった。中川とグルーヴァーズの藤井一彦が一本のマイ クでコーラスをやっている姿は絵になっていた。演奏が終わったの はもう11時を過ぎていた。

2000.6.3 中山貴弘

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