2001.8.12 寿町フリーコンサート

 毎年参加しているけど今年はなんだか最寄の駅についた所から 知り合いの顔、顔、顔。去年までとは大違い。地元のおっちゃんと 酒を呑みながら踊っていたのはどこへやら、という異変が起こるのでは と危惧しながらも寿町労働者広場へ。

 いきなり寿のナビィの声が聞こえてきて『ああ、今年も始まったなぁ』と 回想しながらステージを見に行った。ボクは寿の「上を向いて歩こう」(坂本九)を 替え歌する 「前を向いて歩こう」を毎年楽しみにしている。仕事でいつも歌ってピアノ弾いてい るからかも知れないがそれ以上に寿町の楽しみの一つだった。一発目だったのでこち らのテンションも揚がりまくり。

 気持ちが良くなってきたところでビールを飲みながら一回り。知人と会釈を交わし ながら 歩いてたら自然と地元のおっちゃんと談話していた。このおっちゃんも8年前から居 るらしく 「昔の横浜の道路は殆どわしが作った!」とわかばを吸いながら笑ってた。ボクも 笑った。 外者の自分に対しても関係なく話し掛けてくれたおっちゃんに感謝です。外者という 自覚が あるから身構えてしまうこともあるが単なる杞憂なのかも・・。

 そんなこんなでモノノケの登場。

人・人・人で埋め尽くされていく労働者広場。この日一番の盛り上がり。「釜ヶ崎人 情」や「東京キッド」「アリラン〜密陽アリラン」などで踊り狂う若者がおっちゃん おばちゃんと手を繋いでいたのは印象的。この日のモノノケは確かに盛り上がった。 でも、渚よう子のパフォーマンスがおっちゃんにバカ受けだったのは事実として受け 止めてもいる。地元の日雇り労働者達が 喜ぶという点では一番だったのでは・・・。

 ハシケンは個人的に一番良かった。飛び入りで大熊さんと河村さんが参加した「ワ イド節」 は大熊さんの即興がとてつもなく、震えた。

 寿町を離れるとき知人に挨拶をしながら「あ〜、また来年か〜」と呟きながら ほろ酔い気分の夜、なんかニヤニヤ笑う自分がいたのですよ。  わからん、多分毎年嬉しく踊る自分とまた来年までのお楽しみをそっと閉まってお く自分が 交差しながら電車に揺られました。 「また来年か・・・」

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01.8.24 たかし

魂花レビュー