2003.01.17 神戸市役所前 追悼・連帯・抗議の集い*

中川、ヒデ坊(チンドン)、河村、ドーナル、サックス日野さん、チンドン中西さんというメンバーでのモノノケサミット。奥野が欠席ということで、いったいどんな音になるのかと思っていたのだが、サックスが入っているせいか、あまりアコーデオンの不在感はなかった。曲目などは特筆すべきことがない。久しぶりに聴いた「蒲田行進曲」がかなりウケているなあという感じだった。

MCで中川は、神戸出身のバンド「ガガガSP」が、ソウルフラワーの「満月の夕」をカバーしたということについて触れていた。なんでもソウルフラワーは、震災の直後、95年の2月14日か15日に長田の南駒栄公園で出前ライブを行って、その時の体験を元に作曲したのがこの「満月の夕」なのだそうだ。

ガガガは翌々日19日に同じ公園でフリーコンサートを行うのだそうで、中川も少し感慨めいていた。この1月19日といえば、ソウルフラワー主催「長田つづら折りの宴」が96年に行われた日付でもあり(しかも同じ日曜日でもある)、なんだか因縁を感じる。

8年目の17日はきれいな満月がステージのバックに上っていた。ふと思いついて95年1月17日の月齢を調べたら、満月だった。そして2月は15日が満月。中川は2月の満月の夜に、地震当日のことを思いながらあの歌を作ったんだなと思うと、なんだか泣けてきた。ぼくはその夜、親戚宅に身を寄せていて、空なんか見上げようとも思わなかった。公園でテント暮らしをした人たちはどうだったんだろう。

→感想はメールで、あるいはBBS電脳アジール

2003.01.17

魂花レビュー