96.3.16 神戸チキンジョージ

1月21日の「長田つづら折り」ではじめて彼らの演奏を聴き、興味を持って初めて見に行ったコンサートだった。
開場前ライブハウスの前で並んでいた客が「ニューエストとメスカリンのファン以外ほとんどおれへんやろな」と言っていたがそれは多分まちがいで、避難所や仮設住宅その他での出前ライブでファンになったと思われる比較的年輩の人々も会場に混ざって見られた。
中川が「ソウルフラワーがこんなにうるさいバンドやとは思わんかった、と驚いてるお客さんもおるみたいやけど」と言う。

『アイヌ・プリ』で始まった。一気にもりあがる。ぼく自身は、喜納昌吉の元バージョンの印象があまりに強烈なので、ちょっと踊れない。この日のゲストは「長田つづら折り」にも登場したアコーディオン(及びピアニカ)のリクオと、クラリネットの大熊亘。エレキギターでもこの曲をやってみようじゃないか、と『復興節』が演奏される。
その他、観客にはいまいちウケが悪かったが印象的だった2曲、『霧の滴』(アイルランド民謡)『平和に生きる権利』(ビクトル・ハラ)が演奏されたことをあげておく。

この日のライブはKansai Time Out誌で「日本で聴いた全てのロックバンドのライブ中最高だった」(May 1996. John Potter, Japanese roots)と評されているが、ぼくはコンセプトが未消化な印象を受けた。後に自分がこのバンドの大ファンになるとは予感せず会場を出た。

1996.8.6


この日の発言

奥野:「リクオ君がアコーディオン弾いたらフレンチな感じやけど、奥野君が弾いたら八尾、ゆう感じやねー、ゆうて伊丹さんに言われたんです・・・」

魂花レビュー