96.7.13 96.7.13 神戸チキンジョージ

『世界市民はすべての旗を降ろす』で始まる。
ちょっと意外な感じがした。というのは、この曲は1stアルバムの最後の曲であり、ソウルフラワーのテーマ曲的な内容を持ちながら、どうもいまひとつインパクトに欠けるところがあり、作者の伊丹英子自身さえ忘れかけていた曲だった(NO GURU 4)という。
しかし先に発売されたベスト盤GHOST HITS 93-96に収録されているのは中川と神戸で知り合った人々のプッシュがあったから、らしい。
そして、ライブでこの曲は見事によみがえった。
ギターのゆっくりしたイントロから始まるこの曲、ボーカルがかぶさってきた時に飛び出したいような予感が起こりはじめ、曲の展開につれてそれが次第に押さえがたいものになっていった。ぼくが音楽に求めているものはこの感覚だ。
このような感覚をもう一度体験できて幸運だった。

この日、会場は文字どおり超満員だった。
前と同じように出前ライブでファンになったと思われる人や、車椅子姿の人も見られた。
アンコールで『ソウルフラワーの夢は夜開く(藤圭子)』と『ジャングルブギ(笠置シズ子)』という二曲のカバーを聴かせる。
前者は、東京でスライダースと同じステージに出たときジャムセッション用にブルースを一曲といわれて用意していったところ、すっかり嫌われてしまった、と伊丹は笑う。
中川:「みんな勘違いしとうな」これらが本当のブルースでありブギである、とのこと。

観客からリクエストのあった人気のある曲『アイヌ・プリ』は演奏されなかった。

1996.8.7


この日の発言

中川:「今日はよーけはいっとうな。別のバンドか思った。こないだの西部講堂(6.16)、あれ何やってん。百人ぐらいしかおれへんかったで。ほんま、京都はあかんなあ」
伊丹:(この発言を受けて)「なんか根に持っとうなあ」

中川:(7.21に発売されるシングルについて)「今日来てくれた人は一人5枚(買って)ね。」 ← 1枚は買いましたが・・・ちなみに10月にでるアルバムは一人3枚がノルマ(笑)だそうです

魂花レビュー