自立障害者のための作業所の復興バザーが新開地で行われた。小さな体育館でのコンサート。
バスケットボールのゴール板にぶらさげられた「チャリティーコンサート」とのボール紙の看板が途中で落ちてきたり、トロンボーン持った酔っぱらいのおっさん(と思いきや、実は次作のレコーディング・メンバーらしい)が乱入してきたり、というハプニングもあったが、演奏はぼくの聴いた中で一番よかった。さらに個人的な感想をつけ加えると、生まれ育った場所のすぐ近所でのコンサートだったため、妙にしんみりしてしまった。こんな風にしみじみとソウルフラワーを聴くのもまたいいものです(?)。
メンバーはいつもの7人+高木光介(バイオリン)&トロンボーン。
前座バンドがあった。そのリーダー加納知之さんは八百屋をやりながらボランティア活動をやっているという(96.8.10毎日新聞夕刊「ワイドきんき」)人物であった。
ソウルフラワーが震災後神戸で活動を始めたのは、この人と知り合ったのがひとつのきっかけであったと中川は語る。そしてこの日、1年ぶりに再会したのだそうだ。
曲目は『カチューシャの唄』『インターナショナル』などの他、もちろん『アリラン』。
伊丹:「長田の四番町で出前ライブしたときこの曲を始めたらおばちゃんらが帰ってもてん。で、しばらくしたらチョゴリ着て出てきて「もういっかいアリランやって、アリラン」(笑)」七、八回やらされた日もあった、とか。
1996.8.14