97.12.13-15 Shinjuku Power Station '97年末ソウルフラワー祭〜新宿パワーステーション(12/13, 14, 15)

PM7:00新宿のひとごみを、かきわけ走る。
老人ホームで働く私は、今日はお風呂介助をした。疲れていても、これから大好きな 人たちに会えると思うと、走らずにはいられない。
息を切らせてパワステに到着。入口で大熊さん関係の売り子をしている、みわさんと こんにちは。
みわさん「マグースイムはじまってるよー」私「いってきまーす!」

今年の8月に寿町と新宿夏祭りで、モノノケサミットを観て、ソウルフラワー大好き になった私は、ユニオンのライヴはこれが初めて。
ゲストのマグースイムは男女のツインボーカルで、聴いていてじんと胸に迫ってくる 感じがして、期待できます。
そして遂にソウル・フラワー登場。一曲目「こたつ内紛争」。ぎゅうぎゅう押されな がら、一気に疲れがふっとぶ私。
今回のライヴは新メンバー、パーカッションにサム・ベネットさん、ドラム永原元さ ん、フィドルにキシリンコさんが参加してのライヴ。
とてもうれしかったのは、『ロンドン・デリー』。一週間前にA−MUSIKのライ ヴに行って、この曲がすごい気に入ったのですが、この曲の中川さんのボーカルはと ても色っぽいと思いました。

2日目、ゲストは新大久保ジェントルメン。かっこいい!おおまじめに滅茶苦茶なこ とやってて、とにかくかっこいい。
私は新大久保ジェントルメンおばさんバージョンを目指したい。
この日もだいたい昨日と同じく、『エレクトロアジールバップ』の曲+『潮の路』『 ホライズンマーチ』などの新曲といった構成。
私は洋子さんのパワフルなボーカルとパンクチンドンが大好きで、3日間とも洋子さ んの前にいたのですが、途中洋子さんと英子さんが一瞬入れ替わった時があって、そ の時ぱっとまわりが華やかになったのを感じました。英子さんの華やかさもとても素 敵だなと、改めて思いました。
アンコールの拍手の途中「そんな拍手で伊丹英子が出てくると思うかっ!」と中川さ んの一喝。
そのせいか一回目のアンコール後、皆一生懸命拍手と声援をして、2回目のアンコー ルは『ジャングル・ブギ』。
一日目はアンコールは一回だけだったし、『ジャングル・ブギ』もこの日だけの演奏 だったので、たぶんこれは予定されていなかったのではないか、と思います。
でも怒られてから一生懸命になるなんて、情けない私たち。皆「出てきてほしい」と いう気持ちは大いにあるけど、「誰かがやってくれるだろう」という集団の悪い癖。

3日目、ゲストはおなじみ東京ビビンパクラブ。
この日だけ『おんぼろの夜明け』が演奏された。この曲の大熊さんのクラリネットは せつなくてとてもいい。
3日間通して思ったのは、奧野さんと河村さんの前面には出てこないけど、確実な存 在感。
(ちなみに先月のインストアライヴの時、スタッフの方たちと一緒になって黙々とセ ッティングしている河村さんが印象的でした。)
そして今回は影で支えていた、みわさんを応援しよう。
一つ注文するならば、3日間基本的にはあまり変わらなかったので、一日でもがらり と変えて私たちを驚かせてほしかった。

97年の私は人生が変わったと言っても過言ではありません。なぜならソウルフラワ ーと出会うことができたから。
ソウルフラワーと出会ってから、運命の輪のように新しい出会い(人だけでなく、考 え方・音楽・本などたくさん)があって、こんなに楽しくていいの?という感じです 。
ソウルフラワーと出会うことができた私は、本当に幸せです。

1997,12,21  篠田裕子(shino)

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