Mononoke at Atochi Maturi, Asaka, Osaka 98.4.29 跡地まつり*

大阪・浅香に新しくできた公園のオープニングイベントである。

トップに大工哲弘。「公園のオープン記念に "大工" を呼ぶとは粋ですね」とさっそくおやじギャグをとばす大工テッチー。女性コーラス二人に、大熊亘やスピリチュアル・ユニティー佐原氏が伴奏、という豪華なステージを見せてくれた。「沖縄をかえせ」では期せずして観客席から合唱が起き、ぼくはなんだか泣けてしまった。

司会がまた変わったところで、おすぎと趙博。トークがやけにおもしろくて退屈しなかった。この祭の主催には雑誌「胡散無産」の人が関係しているはずなので、その他の出演者も雑誌の人脈から集めてきたのだと思う。サブステージでバナナの叩き売りをやっていたり、ちんどん通信社の人達が会場を練り歩いていたり。そして真昼の炎天下には少々不似合いだったけど、河内屋菊水丸の「横山やすし物語」をひさしぶりに聞けた。主催者のみなさんに感謝したい。

そして、なんだかずいぶんひさしぶりにソウルフラワーを見た。2月終わりのしゃりすけ以来。仮設でのシークレットライブはあったらしいのだけど、モノノケも1月以来だった。目下レコーディング中でずいぶん忙しいらしいとかいううわさだ。

この日のメンバーは、いつもの4人+大熊、トロンボーンの大原裕さんに加え、チンドン大太鼓の洋子、チンドンみわさん、チンドン「ムッちゃん」(どこかでみたことあるんだけど、どういう人なんでしょう)、チンドン趙博さん、と4人もチンドンがずらりと並んだ。

新しい公園なので木が小さく、朝からのものすごい炎天下で出演者・客ともややまいり気味。しかし、ステージの前に川をつくってあるので、なんだか酔っぱらってるらしき人がずぶずぶ歩いていたり、水際にいた若いファンも最初は足を水につけていた程度だったのが、それにつられて(?)しまいには川の中で踊っていたりとなかなかいい感じだ。

途中ぼくの後にいた女の子たちが「みわさーん」と声をかけると中川が怒って「なんやねん、おまえら」と睨んだのが印象的だった(ぼくが睨まれているようでこわかった)。みなさん、中川をさしおいて他の人に声をかけるのはやめましょう(笑)。

1998.5.3 中山貴弘

魂花レビュー