Union at Coke Step by Kohei 98.12.21 コークステップレポートの巻 by こうへい

私個人として年末のソウルフラワーのライブは、行事のようになってきた。相変わらず一人で楽しむようにしている。(回りにソウルフラワーファンはいない)
仕事をいつものように適当に終わらし、夜7時からのライブは途中腹が減るので、心斎橋のうどん屋でまず腹ごしらえをした。
うどんは会社の後輩と食べた。その時の会話。後輩「今日、何かあるんスか」 俺「コークステップでライブあんねん」 後輩「誰のですか」 俺「ソウルフラワー」 後輩「誰です?外人ですか」 俺「・・・・・」
後輩「ズルズル(うどん食う)」 俺「パッパッ(七味かける)」こんなもんなのです。
いつも思うのだが、私以外にソウルフラワーファンはいているのかと思ってしまう。
それを打ち消してもらう為にライブに行くような気がする時もある。
7時に到着。ほぼ満員のようでホットする。やっぱり多いほうが楽しいからね。
こんなにソウルフラワー好きがいるのか、とうれしくなる。
入り口付近にビールが売っていたのがきになっていた。(あとで意味がわかるのだが)
客層をいつもチェックするのだが10代2、20代前半3、20代後半4、30代以降1といったところか。わたしは、20代後半のサラリーマンだが、何人かスーツ姿の人を見かけた。変に親近感がわいてしまった。ライブは一番後方のPAの横で楽しむことにした。私の前には、50代のサラリーマンおじさんが二人もいた。私を見つけてここがサラリーマンの見る位置だ、と思ったのだろうか。結構ノリノリであったようだ。
さあいつもの登場である。この瞬間が一番楽しみであり、テンションがあがる瞬間だ。
メンバーいつもの立ち位置だが、河村が前にきているではないか!そう私は隠れ河村ファンである。
彼は一番メディア向きのルックス(なかなかの男前)ではないだろうか。中川はかなり恐い(笑)
1発目はなんと雑種天国!生雑種初体験の私としてはかなりうれしかった。なぜかこのヒット曲だけはいままでライブで耳にすることがなかった。
お客のノリはいつもの感じで、前方は立てノリ、横ノリでワッショイワッショイといったところか。
後方はビックリするぐらい動いていない。いつもおもうのだが、この差はなんなのか?
人それぞれ楽しみ方があっていいとはおもうのだが、差が激しすぎる。特に今回のライブではそう感じてしまった。
曲構成はエレクトロアジールバップを中心に新曲、シャリスト、ニューエスト、メスカリンを織り交ぜつつ多彩なライブだったと思う。多彩とはまさにそのとうりで多くの彩りを見せてもらった。
来年の広辞苑で「多彩」の意味はソウルフラワーと書くべきである。
特にヒデ坊のメンイボーカル(マウンテンバイク・フロム・ヘブン)がお初でありよかったと思う。
洋子嬢がいなくなりどうなるかとおもったがとんだ隠し玉である。女の子のテンションがあがったのはゆうまでもないだろう。またドラムの永原元さんがとてもよかった。ドラムのことはよくわからないがバチっと演奏の中心にいてズンズン股間に響いていた。あとフィルド(?)の太田さんが拡張機でなんかわけわからんことを叫んでいたのがおもしろかった。
しかし、洋子嬢がいないというのは、かなり物足りない感じがした。決して原ミドリが悪いというのではなく、ソウルフラワーとしての洋子嬢は必要な人間であると確信した。中川の隣にならんでもびびらない、パワフルボイスを聞かせるのは彼女しかいないだろう。向かい風を物足りなく感じたのは私だけではないだろう。しかし原ミドリもプロである。色気のあるボイスをきかせてもらいました。
変わり続けるのがソウルフラワー、またこれも良しです。
そしてライブはエンディングの海ゆか、エエジャナイカでこの日の爆発を見たようなきがした。
特にエエジャナイカはこの日一の曲ではないだろうか。もう圧倒されっぱなしである。お客もぶちぎれ、50代のサラリーマンは腰砕けといったところか。
最後の最後にこたつをもってくるあたりはとてもうれしかった。こたつでくるったように踊っていた少年の明日が少し心配になった。
ライブの帰り何人かの若者が汗をびっしょりとかき、笑顔をみせていたのを見てソウルフラワーの明日は明るいと思い会場をあとにした。近鉄電車に向かう途中、おんぼろの夜明けを口ずさむもう一人の自分が笑っていた。

1998.12.28 レポート:こうへい、生息地:地球

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