夏の「ダイナマイト打線Vol.1」ツアーは、前半静かな曲、後半激しい曲という ように分かれていたような印象が残った。今回もそんな構成だったのかもしれな いが、意表をつく「別れのブルース」からスタートした今回のステージは、いつ のまにか始まって、じわじわと気持ち良くなっていって気がついたら踊ってたと いう、大きな流れに乗せられたような感じがした。
音が良かったせいもあったかもしれないが、奥野が途中で、「今日は歌いいね 。」と言っていたように中川の調子もよかったのだろう、ヴォーカルがとても良 く聞こえた。それで夏のツアーでよくわからなかった新曲の肌触りがよくわかっ た。
印象に残ったのは、「She」の河村ベース(この曲ライブアルバムに入れて欲し かった)、奥野のピアノをフィーチャーした電気ギター版「満月の夕」、静かに 始まるイントロが追加された「風の市」、Newニューエスト風の「殺人狂ルーレ ット」、そしてアンコールは、いつもの盛り上がりまくって終わるのではなく、 じっくり聴かせる曲を並べて潮が引くようなエンディングをみせてくれた。(最 後の「おやすみ」は英ちゃんが出て来なかったので、予定外で演ったのかもしれ ないが)
中川はこの日がこれから続くツアーの始まりだといった。そして、来年はもっと ライブの数を増やすとも。体力は持つのか?
1999.11.8 かめ