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窓を開けたら夏が広がる 二人の音楽が聞こえてくる♪
いびつな それでいて優しい歌声
少ない音で確実に作り上げた世界――良元優作

lamiチェルシーズにまりりんが加入したのは2008年。活動2年目の目標としてCDを作ってみようかなあと思ったのは昨秋頃だったか。そして初ライブ2周年記念の2010年8月8日にリリースします。

エンジニアに「お気楽シンガー」西沢和弥をむかえ、西沢家の愛犬ナナさんが足元に寝そべる中、3回で完了したスピード録音です。ですがエンジニアリング作業には、それから何か月も手をわずらわせてしまいました。
そんなこんなで「6曲入りミニアルバム、一発録りで一日で完了」のはずが、はからずも力作で大作となってしまったファーストアルバム。
時々おもいだして聴きたくなるようなCDになってもらえるといいなあ。(ラミ犬)

maryチェルシーズのCDを作りました。
CDになる ということは、みなさまにお会いする機会がふえる ということだと思います。
あなたのお家や、車の中に突然おじゃまするかも しれません。
お茶のお供や、本気迷子をご一緒することが できるかもしれません。
うれしいなあ。おそろしいなあ。ほんまかなあ。たのしみだな。
仲良くしていただけると うれしいです。(まりりん)

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西沢和弥さんのブログで紹介されました。
チェルシーズ「全国の方向音痴に捧ぐ」完成!(ブログ『のんき楽園』)

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全国の方向音痴に捧ぐ/チェルシーズ
2010.8.8 DANCING PIG CHELCD-001 (JAN: 4571240920053) 販売価格2,000円(税込)
dancingpig-logo-s

曲目
01 寝坊のうた
02 南国生まれのオレンジ色の鳥
03 梅雨あけ
04 全国の方向音痴に捧ぐ
05 雨ふりの歌
06 わるい予感はあたる
07 黒い犬に
08 メロディ
09 七月北沢
10 きみんち
11 エンディング~Carolan’s Draught

チェルシーズ
まりりん(うた、ピアニカ、トイピアノ、ホイッスル、その他鳴り物)
ラミ犬(うた、ギター、ウクレレ、ホイッスル、その他鳴り物)

録音・ミックス・マスタリング
西沢和弥(のんき楽園)2010/2/28, 3/21, 4/11録音

写真・手拍子
千絵

CDが買える場所
ライブ会場
Amazon.co.jp
メンバーから直接通販

全国の方向音痴の方々からの喜びの声
Coming Soon?

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全曲解説

01 寝坊のうた
キャロランという17-18世紀アイルランドの盲目のハープ弾きがつくった格調高い曲 “Carolan’s Draught” にまりりんが勝手に詞をつけました。はじめて歌詞を見せられたとき衝撃をうけました。(ラ)
目を覚ましたら、始業10分前だった!衝撃の朝を淡々と綴ったシンプルな歌詞付が特徴です。(ま)

02 南国生まれのオレンジ色の鳥
ぼくがどれほどビートルズを好きかってことを、全部つめこんだ曲。でもそんなの関係なくて、いい曲と思います。イントロでは鳥の声の他に、夏になると聞こえてくるカエルと虫の声を表現してみました。何の音か分かるかな?(ラ)
小さなともだちのことをうたっています。夏のその日、温室状態のギター練習部屋で、叱られてもめげず 始終はしゃぎまわっていた彼女は メガネっ子。演奏には、オレンジ色の鳥型スライドホイッスルを使います。(ま)

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03 梅雨あけ
今住んでる町に引っ越してびっくりしたのが、7月下旬の梅雨あけ頃になるとあちこちの小学校で夏祭りを順にやることで、みんながそれをすごく楽しみにしている様子がいいなと思いました。ウクレレのバトキン奏法がいい感じに弾けました。(ラ)
ゆったりとした前奏ではじまる 穏やかな歌なのですが、ライブでやると楽器の持ち替えに大忙しです。手拍子の録音がおもしろかったーな。(ま)

04 全国の方向音痴に捧ぐ
前奏はアイルランド民謡 Johnny, I hardly knew ye という、戦場から帰って来たジョニーのことを歌った曲を使ってて、妙にはまってますが、ぼくらのは反戦歌ではなくて、まりりんの痛切なる思いを歌いあげた作品であります。
それから興味ある方のために解説すると、本編のメロディはジョルジュ・ブラッサンスmeetsザ・ビーチ・ボーイズというコンセプトで作曲しました。
アルバムタイトルに決定!と知るとみんな笑うのはなぜだろうか。(ラ)

歌詞に共感したとの声を聞くと、とても嬉しくなります。これは応援ソング。方向音痴の前では 地図も磁石も役に立ちませんので、外で迷子になっている人を見かけたら、出来る限り手助けしてあげましょう。わたしは機械音痴、リズム音痴、さらに運動音痴でもあります。(ま)

05 雨ふりの歌
雨の日はギターの音、それもナイロン弦のギターの音がきれいです。そういえば最初、アルゼンチン・サンバ風にしようとしてたんですが、普通の3拍子に落ち着きました。エンディングのピアニカは名演ですよ。(ラ)
トイピアノで降らした雨粒のおとがきれい。鈴やベルや鐘もふんだんに入っています。雨の日はおうちで ぼんやりしてたいもんですな~。ギターが弾けるっていいな。前から好きだった曲です。(ま)

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06 わるい予感はあたる
渡された歌詞をみて「こんなもんできるかぁっ!」と叫んだのだが(だって、歌詞というよりmixiの日記やろ、これ)一番歌詞っぽくないとこのメロディが最初にできました。ギターはいちおうミシシッピ・ジョン・ハートを意識してます。ねじれてますが。(ラ)
なにかがおかしい?悪寒と吐き気と腹痛に突然襲われた夜中の心情をうたっています。あしたは大事な予定があるのに、どうしよう!!診断はウイルス性胃腸炎で、その後3日間寝込みました。ラミ犬さんが かっこよい曲にしてくれました。(ま)

07 黒い犬に
何人もの涙を絞った名曲。ぼくは日記のところに弱いです。より泣かせるべく、ティンホイッスルの二重奏とピアニカの後奏をつけてみました。(ラ)
メロディとタイトルをもらったとき、自然に歌詞ができました。17年ほど黒い犬を飼っていました。やわらかい毛の感触や 機嫌よい鼻息、ぎゅってしたときのバネの利いた反動 等、いますぐに思い出せるから 悲しいことはないよ。(ま)

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*写真は西沢さんちのナナさん

08 メロディ
自分のテーマソングと思います。歌詞もメロディも、イントロとコーダにアイルランド民謡 “The Rights of Man” を使うということも全部、ちゅうちょせず一度に出てきました。(ラ)
歌詞にいろんな楽器が出てくるところがうれしいです。ライブでは笛を使うこともあります。余談ですが、このころのラミ犬さんのアイリッシュ熱はすごかった!(ま)

09 七月北沢
下北沢の正式な町名は”世田谷区北沢”です。ぼくが初めてつくったインストの曲。多重録音できるので、ライブではできないことをやってみました。(ラ)
やさしい風が吹いてそう。自分でメロディオン吹きながら うっとりしてしまう曲です。CDでは、ウクレレの参入によって 贅沢感アップ。(ま)

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10 きみんち
まりりんが加入してすぐに初めて共作した、チェルシーズの代表曲です。ピアニカのバックでポコポコ鳴ってる音をダビングした他は完全に一発録り。(ラ)
七夕の頃だった。そうめん食べた。赤ちゃんがいた。おニューのトイピアノをみせびらかした。おもては明るくて 風が入ってきて、みんなごろんと昼寝していた。
またあそびにゆくよ きみんち。(ま)

11 エンディング~Carolan’s Draught
思えば、この曲をやろうと楽譜を渡したら歌詞を勝手に書かれてしまったのであった。ティンホイッスルでハモるのはめずらしいと、アイルランド愛好家にほめられたことあります。(ラ)
ただ真面目に笛をふいているだけなのに、なんでか可笑しいです。ギターアレンジがとてもよいです。整理体操のイメージで 最後にもってきました。(ま)

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(C) 2010 Chelseas. All photos by Chie (C) 2010