macOS 11 Big SurアップデートとABC記譜法ソフトの紹介


なんか最近すごく退屈なので、MacのOSをアップデートしました。macOS 11 Big Sur で、機械はMacBook Air (13-inch, 2017)です。

割と簡単にアップデートできて、元のファイルもデスクトップにあったもの以外は全部そのままです。壁紙がYosemiteの写真(High Sierraの写真がいまいちなので、OSはHigh Sierraなのに、ずっと使ってた)のままキープされてたのがあまりに変わり映えしなさすぎなので、BiG Surのイラストに変更。さすがに動作が若干遅い気がするアプリもあるが、おおむねストレスなしです。

心配していたような、新OSで使えないソフトは意外に少なくて、以前紹介したRiffstation(ディスコンのソフト)もMellissaも動くし、要は64ビットなら動くという感じじゃないでしょうか。動かないソフトには、通行止めみたいなマークが出てきます。


図:動かないアプリはアイコンに通行止めマーク

ひとつだけ問題あったのは、EasyABCが動かないことでした。ABC記譜を五線譜に変換するだけなら、ウェブ上 (abc Converter – Mandolin Tab) でできるんですが、EasyABCはABCを入力しながらリアルタイムに五線譜が見られるので、自分で採譜する時はこれを使いたいんです。

調べたら、次のようなものが見つかりました。

64bit EasyABC for the Mac
https://brsn.org.uk/easyabc/

ありがたいことに、アップデートし続けてくれてるようです。早速インストール。ダブルクリックすると「開発元が不明」という警告が出るので、「システム環境設定>>セキュリティとプライバシー>>一般」で実行許可をします。動いた!

試しに練習中の曲の一部を入れてみました。左下のABC assistというのが親切で、いいですね。


図:譜面を作ってみた

「ファイル>>保存」で.abcとして保存。ただのテキストファイルなので、なんなら.txtでもいいです。PDFへの書き出しは、「ファイル>>全てエクスポート>>as PDF Files」です。

しかしこれ、改めて使ってみて、とても優れたソフトですね。ぼくはアイリッシュ・ダンス・チューンの譜面がABCで書かれるのでABCを覚えたんですが、バイオリンの弓のアップダウン記号をつけたり、ソングなら歌詞をつけることもできるし、なんならベートーヴェンの交響曲でもABCで書けるそうです(やりたくない)。

ABCについて超くわしく知りたい方は、こちらへどうぞ。

abc notation home page
https://abcnotation.com/

簡単に知りたい場合は、The Session から適当な曲の「ABC」タブをクリックしたら書き方がだいたいわかります。このサイト、しばらく前にデフォルトが五線譜表示になりましたが、掲載の楽譜はすべてABCで書かれています。

以上です。少しでも何かの参考になれば幸い。

<おすすめ音盤>

Martin Hayes – Martin Hayes (1993)
マーティン・ヘイズのソロファーストアルバム。ギターはデニス・カヒルではなくて、ランダル・ベイズ。ミホール・オドンネルに似た感じのギタースタイル(影響を受けたとのこと)で、カヒルとは違うのがある意味新鮮ともいえる。全体的にアイリッシュというより、どこかウェスタン・スイングみたいだなあという印象です。